今夜も3人組が、オタフクの3人専用の部屋に集まって盛り上がって居た。この3人組は店の者達からは、おみくじ3人組と呼ばれていた。何故なら3人の名前には、吉の字が入っているからであった。1番年上は大吉、2番目の年上は永吉、3番目は長吉と全員に吉の字が入っている為に、店主の政則がおみくじ3人組と呼ぶように成ってから、皆も真似ておみくじ3人組と呼ぶように成ったのであった。

 大吉が初めてオタフクに行ったのは、オタフクが開店した当日の金曜日夜遅くであった。それは今から45年前の事で、大吉は会社で遅くまで仕事をしての帰り道であった。店先に飾られた華やかな花輪を見つけ、躊躇なく暖簾をくぐった大吉であった。

 その日、出会うのが初めての2人であったが、店主政則と大吉は歳も近い事もあり、少しの会話で打ち解け合うのであった。2人は不思議と馬が合い、その日以来の付き合いが45年も続いて居るのである。2人は直ぐに政さん、大さんと呼び合う仲に成り、大吉は店主の政則と妻の京子が使用する部屋を、オタフクに大吉が顔を出すと専用に使用する事ができる仲に成って居たのであった。

「永さん、永さんの家は、永さんの代で何代目に成るんや?」

「俺んち松田家は、分家やから俺で7代目やけどなあ」

「長さんの家は、長さんで何代目や?」

「大さん、竹本家は分家したから俺で10代目やで」

「そうか2人の家は、結構古い家なんやなあ!。俺の家は、爺さんが分家した家で俺で3代目や」

 その後大吉は、2人に家が何代続いたのか聞いた訳を話し始めた。

「2人は知っているか?、今地球上に生きている人間は全員が奇跡の人である事を、知っているかい?。3人の中で家が1番古いのは、10代も続いて居る長さんの家やけど、日本で一番長く続いて居る家は、126代も続く天皇家やで。しかし、実は地球上に生きている人間は、同じ数の世代を重ねた者同士なんや」

 大吉は2人に自分が仕入れた知識を、熱心に語り始めるのであった。

「類人猿が地球上に生まれて、何百万年も経つけど基本的には類人猿は、原人、旧人、新人の3種類に分類されるんやって。原人の事をホモ、エレストス、旧人をホモ、ネアンデルターレンシス、新人をホモ、サピエンスと呼んでいて、現代人は新人類で即ちホモ、サピエンスで約20万年前に誕生したんやって。それと日本にも、明石原人が居たと学校で習ったけど今の学説では、明石原人の骨とされていた物は新人類の骨と云う事が定説に成っているんや」

 大吉は2人が熱心に聴いている様子に満足して、更に熱心に語り始めるのであった。

 我々の祖先である新人類が、南アフリカ南部のボツワナ北部ザンベジ盆地に誕生して20万年の時が流れている。誕生して約7万年まではザンベジ盆地に居て、その後3つの流れに別れ移動をしたのであった。1つの流れは北東に進路をとり、1つは南西に移動し、残りの1つはアフリカに留まったのであった。私達が学校で習った、ジャワ原人や北京原人はアフリカに起源を持つ原人ホモ、エレストスの1種類で、今のインドネシア人や中国人の祖先では無いと云う事である。そして我々が住む日本列島にも、明石原人が居たと学校で習ったが近年の調査の結果、我々現代日本人と同じ骨で原人では無いと云う事が定説に成った。

「20万年前に新人類が誕生したけど、そこで俺は20万年前から現代までの平均寿命を、30年として計算したんや‼驚くなかれ、今この地球上に生きている人間は全員が6,666代目に成るんやで‼」

「大さん本当か?それが事実なら俺の家や、もっと古い家の者が何10代も続く古い家やで、と言って誇りあっても意味がないしアホらしいなーあ」

「大さん長さん、それやったら今の地球上に生きて居る人間は、全員が新人類の誕生から6,666代目の子孫に成る訳や、それは凄い事やで~‼」

「そうやで永さん長さん、俺の若い時に人類皆兄弟言った人物が居たけど、その人物は既にその事実を知っていたんやな~‼。今の現代人は肌の色が違っても、祖先はザンベジ盆地で誕生した新人類で同じやし皆兄弟や。住む地域が違い20万年の時の流れが地域にあった肌色に変えた訳や、今の地球上に住む人眼は肌の色が違っても皆兄弟と云う事や‼」

 そして、大吉は誇らしげに続けて2人に語り始めるのであった。

「今の地球上に住む俺たち全員は、初代の新人類から数えて6,666代目に成るんや、現代まで途切れる事無く命を受け継いできたえ選ばれし誇りある者や‼。今の世に生きる人達は自分の命を粗末にして簡単に死ぬ者が多いけど、今生きて居る殆どの人達は自分の命が何10万年にも渡って、受け継いだ尊い命だと云う事を知らんのと違うか❗」

 私達豊かな国に生きる者は知らないが、今の地球上には生きたくても生きられない人達が沢山居る。飢えと病気と貧困によって、地球上では毎日25,000人の人々が亡くなって居る。NPO法人国連WFP協会HPのシリーズ国際協力によると、地球上では飢えが原因と成って死んでいく人が毎年2000万人居るとの記述ある。また、2019年の世界人口は77億人で、地球上では5秒に1人の子供が飢えと病気で命を落としている。

「2019年の世界人口は77億人なんやけど、世界で飢餓に苦しむ人口は8億2160万で9人に1人が飢餓に苦しんで居る事に成るんやって」

「大さん世界は食糧不足で、世界の殆どの地域で食べていけんのか⁉」

「永さん長さん、そうでもないらしいんや世界では毎年約26億トンの穀物が生産されていて、この穀物を77億人に平等に分配したら1人当たり年間340キログラム以上が食べられるんやって。今現在日本人が1人で、実際に食べている穀物は年間154キログラムやから、地球上に住む全ての人達が十分に食べられるだけの穀物は生産されていているんや‼」

「大さん長さん、それは不思議な話やな~⁉何で飢餓が起きるんや❗」

「永さん、それは国と国の政治が絡んだり国内の民族や部族そして宗教が絡むからや!な~大さん!」

「そうやなあ、よう分からんけど人間の欲が絡んでいるからやと思う。世界中の人々が自分達は、同じ祖先から生まれたんやと知った時に俺達は兄弟なんやと云う気持に成ったら解決するかもね

「永さん、長さん、俺が今一番言いたい事は!、飢餓の苦しみも無い豊かな国に住む人間が、生きる夢も希望も無い?生きて居る意味も無い?苛めにあったから?、と簡単に死ぬなと言いたいや❗。世界には生きたくても生きれない人々が沢山居て、飢えと病気と貧困によって毎日25,000人の人々が亡くなって居る事実を知ってほしんや‼。そして、恵まれた国に生まれて来た事に感謝して強く生きてほしい。2019年の日本の自殺者は、男が1万4076人で女が6,091人やと書いてあった。何が原因か知らんけど、今の地球上に生きている人間は全員が奇跡の人であり、選ばれし者であり新人類初代から数えて6,666代目と云う事を誇りに思って強く生きてほしいや❗」

 大吉は数多く読んだ本の中に、書いてあった良いと思った内容を思い出して居た。

1つは、  日々の生活の中で、人から嫌な事を言われた時や嫌がらせを受けた時は、動物園のオリの中にいるサルがが騒いでいると思って、ケセ、ラ、セラで流しなさい。

1つは、  人生を生きていくコツは、かたよらないこころ、 こだわらないこころ、 とらわれないこころ、 ひろく、ひろく、もっとひろく、、、これが般若心経、空のこころなり。

1つは、  毎日毎日を一日一生と思って生きなさい。この世の中で誰一人として、明日の命を約束された者は居ない、だからこそ今日一日を一生懸命に生きて、悔いのない一日にしなさい。

「だから俺は、これらの言葉に出会ってから生き方が変わったんや❗。特に一日一生と云う言葉が気に入って、仕事も目一杯気張り、スポーツも遊びも手抜き無しに気張り、酒も楽し酒を呑むように毎日を過ごして居るや‼、すると不思議な事に毎日が楽しんや、人生が楽しく成ったんや永さん、長さん、❗」

一日一生「大さん、よい話しを聞かせて貰ったわ‼、俺も一日一生と云う言葉は好きやけど、俺が気に入った言葉は、かたよらないこころ、こだわらないこころ、とらわれないこころ、ひろく、ひろく、もっとひろく、と云う言葉や俺は日々の生活の中で一寸した事に、捕らわれて上手くいかん事があるんや。今日から俺、般若心経が教える空のこころを目指すわ‼」

「大さん、永さん、俺は一番若いからか?毎日過ごす中で、腹の立っ事が多くあるんや。これから俺は、動物園のサルがオリの中で騒いでると思って!ケセ、ラ、セラで流すようにするわ‼」

 3人は思っていた、世界中の自殺願望を持って居る人達に自分達の思いを伝えたいと思っていた。自分の命を大事にしてほしいと願っていた。何故なら貴男も貴女も全員が、選ばられし奇跡の人である事を!20万年前からの続く命の流れを受け継ぐ、6,666代目の人間である事を!この大事な命の流れを途切れさせ無駄にする事無く、次の世代に引き継いで呉れる事を願っていた。

 皆さんにお願いします❗この奇跡である大事な命を、他人の言葉や嫌がらせで自ら命を絶つたりしないで下さい❗。自分の道に迷い挫折したからと云って、大切な大事な命を絶つたりしないでほしのです❗。人間の生きる道、生き方は無限に有るから❗一つの道が自分に合わず駄目でも、別の道を探せば良い❗人間の生きる道は無限で幾らでも有るから!❗

 現代の地球に選ばれて生まれて来た、奇跡の人である自分を誇りに思い❗❗大事にして人生を前向きに、ケセ、ラ、セラで大切な人生を楽しんで下さいね❗❗。

 今夜オタフクに集まった、大吉、永吉、長吉の3人のおみくじ3人組は、楽しく酒を呑み話しに盛り上がり今自分達が生きている事に感謝するのであった。

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